架空の鉄道や事柄に関して扱うサイトです.架空鉄道趣味者が架空鉄道趣味者に対して作成した内容であり,実際とは異なります.
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何か不都合がありましても水炭は一切責任を取りません.
https://twitter.com/ir_mismi/status/1223932017005359109 を基に,
https://twitter.com/ir_mismi/status/1446726659734839298 でツイートしたもの.を例を用いて分かりやすくしたつもり.
ここで求める値は下限値です.求められた値を上回れば実用上問題ありません.
対して下回った場合ですが,停止信号等により上り勾配上で停止した場合に,その場所から起動できなくなります.これは大変よろしくありません.
上限値については軌道や電力等による条件,又は直通架鉄社局間での協定によりますのでここでは取り扱いません.
必要なデータは以下の通り.
今回の例として,瑞霞電鉄2200形電車のデータを用いて求める.
編成重量 102 t,最急勾配 25 ‰,最急曲線 R = 100 m とする.
あとは Excel か電卓に任せましょう.もちろん手計算でも構いません.
① 編成重量に 3 を掛ける.(出発抵抗)
102 t × 3 kgf/t = 306 kgf
② 編成重量に最急勾配を勾配抵抗に換算した値を掛ける.
25 ‰ → 25 kgf/t
102 t × 25 kgf/t = 2550 kgf
③ 編成重量に最急曲線を曲線抵抗に換算した値を掛ける.
軌間 1067 mm の場合:600 / R
軌間 1435 mm の場合:800 / R
瑞霞電鉄の軌間は 1435 mm なので,
800 / 100 = 8 kgf/t
102 t × 8 = 816 kgf
④ ①と②,③で求めた値を足し合わせる.
306 + 2550 + 816 = 3672 kgf
⑤ ④で求めた値を以下の 表1 と編成重量で割る.
3672 / 31.19 / 102 = 1.154… km/h/s
⑥ ⑤で求めた値にユニット数を掛けて 0.3 を加える.
1.154… × 2 + 0.3 = 2.608… km/h/s
⑦ 適当に切り上げた値が起動加速度の下限値となる.
2.608… → 2.7 km/h/s
・吉武勇『鉄道の運転保安設備 付 輸送計画実務の手引き』(2006)